介護施設で働く看護師の一日の業務

介護施設で働く看護師の一日は、申し送りから始まります。
夜勤の介護スタッフから入居者の夜の様子などが伝えられます。何もなければすぐに終わりますが、急患が出た場合は長くなることもあるでしょう。申し送り時の内容は貴重な情報でもあるので、看護師は最後まで聞くようにすることが大事です。
高齢者の中に医療機関での受診予定があれば、準備をします。前回の受診から今までの経過の記録を揃えたり、バイタルチェック表を素早く用意して家族に引き渡すのです。
お昼までに入居者が飲んでいる薬のチェックをして、一人ひとりに合わせたセットを作っておきます。錠剤の数を数えたり、名前の確認をしたりなど、間違えがないか細心の注意を払うことも重要です。入居者が薬を飲むときに間違えがないよう、薬を一包化するケースもあります。

入浴前にはバイタルチェックを行い、異常がないかを確認してからお風呂に入れます。血圧や体温を測って安全性を確かめることが重要なポイントです。バイタルチェックは介護スタッフもできるので、協力して業務をこなします。入浴を拒否している入居者がいれば、介護スタッフと一緒に説得するケースもあります。入浴中に介護スタッフが異常を発見したら看護師に報告があるので、適切な対処をするのも仕事の一つです。

お昼の時間になると休憩室に移動してご飯を食べたり、談笑をしてリラックスしたりします。午後には医師の訪問診察があるので、医師のサポートをします。医師が到着したら高齢者を集めて、一人ひとりの症状や状況を看護師が説明する流れです。
夜の薬やバイタルチェックをもう一度して、夜勤のスタッフに申し送りをして一日が終了です。